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八月十一日 壱【一方通行編】

扉の部屋だった。
そうとしか表現できないというか、部屋の中に扉しかない。
そんな部屋だった。
見渡せば、木製の扉、磨りガラスで作られた扉、大理石の様な物で作られた扉など様々な材質の扉があり。
また部屋にならどこにでもありそうな普通の大きさの扉や、顔が入るかどうか程度の大きさから、どこかの城門のようにドアノブが遥か頭上にある扉など、大きさもまちまちだ。
中には障子のような扉だったり、クローゼットみたいな扉に、自動ドアらしきものもあった。
まるで世界中の扉を集めたかのような部屋。
そんな『扉の部屋』の中に綾峰はいた。

(夢、だな)

いまいち現実感のない部屋にそんな結論を下しながら綾峰は部屋を見渡す。
どの扉も形状・大きさ・開き方は違えど結局はただの扉だった。
ふと、目の前にあった黒曜石でできた扉を開いてみる。
ドアノブに手をかけて押し入る。
途端、

『ごめんなさいいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!』

景色が一変し、世界が凍り付いた。

「はっ?」

突然のことに腕で顔を庇うが、何も起こらない。

「……………?」

そっと腕をどかしてみると、円形のフラスコのような部屋の中心に雲雀が一人立っていた。
部屋は完全に凍っており、大気さえも動く気配はない。

(なんだ、これ?)

「おーい、雲雀~」

綾峰はいまいち状況がつかめなかったが、雲雀に声をかけてみることにした。

しかし、雲雀は気づいたそぶりはしない。

「?」

ーっぶんー

瞬間、空間がぶれた。
突然部屋は真っ赤に燃え、先ほどまで凍っていた部屋は逆に凄まじい勢いで溶けようとしていた。

『助けて!!』

雲雀が声を上げる。

「雲雀っ!』

綾峰は慌てて、雲雀に近づきどうにかこの部屋から脱出しようとしたが、

ブンッ

雲雀に触れられなかった。

「なっ!?」

そこに現れるもう一人の綾峰。

『おう、助けに来たぜ』

そいつはそう言うと、雲雀を抱える。
そこで、綾峰は気がついた。
これは『綾峰の記憶』だ、と。
立体映像のように映しだされた綾峰と雲雀は部屋の途中で倒れ力尽きた。
瞬間、世界が暗転する。

「ッ!」

気がつけば綾峰は先ほどと同じく『扉の部屋』の中にいた。
後ろを見ると、先ほど開けた黒曜石の扉があった。
いくつか他の扉も開けてみる。
すると、

『ふぅ、けが人相手に生け捕りというのは骨が折れますね』

ため息を吐き、七天七刀を鞘に収める神裂。

『っは。たいした能力だな。認めてやるよ。テメェをよう。テメェは俺が全力を出すのに値する』

6枚の翼を広げる第二位。

『黒子は、綾峰先輩のことが好きだったのですわよ?』

綾峰に心中をぶつける黒子。
いくつもの記憶が部屋ごとにあった。
少々顔を赤くしつつ、綾峰は樫の扉の前に立っていた。

「………にしてもなんでこんな場所に?」

首を傾げつつ部屋の中を歩いていく。
記憶の部屋、というのが正しいのだろう。
それにしてもおかしな場所だった。
記憶がこうして閲覧できるということはここにいる綾峰唯鷹はいったいなんなのか。
少しの間悩んだが、

「……………わからねぇや」

とりあえず置いておく事にした。
ふと、扉の中にいくつかおかしな扉があることに気がついた。
それは鉄の扉で、形や大きさは普通だったが、一つだけ他の扉と違う点があった。
鍵穴がついているのだ。
試しにドアノブに手をかける。
ガン。
重い音と共に何かがひっかかる感触があった。
どうやらこの扉は鍵がかけられているようだ。

「鍵なんてどうやって………ん?」

腰の辺りに重みを感じ見ると、ズボンのベルトに鍵の束が付いていた。
腰から鍵束を取り、いくつかある鍵を試していく。

「…………………おっ。これか」

いくつか試す内にガチャンと扉が開く音がする。
どうやら正しい鍵があったようだ。
開いた鍵は鍵穴と共に空気に溶けるように消滅した。
そして残ったのは鍵の開けられた鉄の扉だった。
ごくりと、綾峰は喉を鳴らす。
そこは今までとは違う。
なにせ鍵までかけられていたのだ。
鬼が出るか蛇が出るか。

「よしっ」

綾峰は意を決しドアノブに手をかけて押した。












とある科学の事件体質(トラブルメーカー)第36話










『スクール』の隠れ家の1室で垣根帝督はコンピューター画面に向かっていた。
多重能力者について『上位能力』以外のキーワードを求めて、SNSのコミュニティを探っているところだった。

「かなりこだわってるのね」

「あん?」

帝督の背後から声がかかる。
帝督は画面に疲れた目を押さえながら、後ろに振り返る。

「何が?」

ファッション雑誌を捲る『心理定規』が呟く。

「『多重能力者』のことよ。ここ1週間以上ずっとそのことしか調べてないじゃない」

「…………べつに。ちょっと気になっただけだ」

「”ちょっと”のわりには『スクール』の特権を行使したり慣れない子供の相手をしたり、そつがないのね」

「…………どうした?何かいらつくことでもあったのか?」

「そんなんじゃないわよ」

そう言うと『心理定規』は雑誌に顔をうずめた。

「…………ったく。メンドクセェ」

帝督はコンピューターの画面の方に向き直るとマウスを操作し始めた。
しばらくして、雑誌に飽きたのか『心理定規』が尋ねてきた。

「SNSを探ってるみたいだけど何か出たの?」

「いや、何も。今は都市伝説のコミュニティってのを調べてるんだが、どれも裏のないうわさ話だったり、憶測だったり、裏があってもとっくに仕入れてる情報だったり。こりゃ外れだな」

「別に負けたわけじゃないんでしょ?何でそんなに『多重能力者』に拘るのよ」

「…………だから、むかつくんだよ。あいつが」

「どのあたりが?」

「………………どうでもいいだろ」

「?」

多重能力者が学園都市第2位である自分との戦いの最中に他人を『座標移動』で戦いに巻き込まないようにしていた、からとは自分でも子供じみているようで帝督は言わなかった。

「ところで、『上位能力』って知ってるか?」

「…………なんかものすごく話を逸らされた気がするんだけど」

「気のせいだ」

「『上位能力』ねぇ。………………私が思いつくのはあなたと同じレベル5の『心理掌握(メンタルアウト)』ぐらいかしら」

「あ?」

「どうしたのよ?そんな怖い顔して」

「ちょっと待て。お前『上位能力』の意味知ってんのか?」

帝督は席を立って『心理定規』の肩を掴んだ。

「え?えっと。あ、あれでしょ?『複数の事象を引き起こせる能力』のこと。前にバイトで研究員が話してるのを聞いた事があるんだけど」

突然の帝督の行動に『心理定規』はしどろもどろになりながら答えた。

「『複数の事象を引き起こせる能力』ってどういうことだ?」

「た、たとえば『心理掌握』って能力は記憶の読心・人格の洗脳・念話などなど精神に関することは何でもできるらしいのだけど。これってようは『読心能力(サイコメトリー)』・『洗脳能力(マリオネッテ)』・『念話能力(テレパス)』とかの能力を同時に使えるってことでしょ?だからそういう能力者の事を『上位能力者』って言うらしいわ」

「………………なるほど、そういうことか」

帝督は合点がいったのかニヤリと笑った。

「な、何よ。何かわかったの?」

「ああ、あの『多重能力者(クソヤロー)』がどうやって複数の能力を使ってるかはな」

「……あ、そう。ところで、そろそろ離してくれない?肩が痛いんだけど」

「あ?おお、わりぃ。わりぃ」

帝督は『心理定規』の肩を離すと、

「………………だとすると……の能力………………」

ぶつぶつと呟き始めて、そのまま部屋を出て行った。
そんな帝督の後ろ姿にぽつりと、

「レベル5って言っても男はガキなのね」

『心理定規』が呟いた。















「あら、綾峰先輩。もういらしてたんですの?」

朝、風紀委員(ジャッジメント)の第一七七支部に白井が来ると、綾峰が珍しく机のパソコンをいじっていた。
普段、支部にいる間は右手に判子を左手に書類を持っている綾峰だ。
綾峰の机に設置されているパソコンはいつもは埃を被っている。
しかし今は埃は綺麗に掃除され、パソコンは新品のようになっていた。

「………………………………」

白井の声に綾峰は返事をしない。
無視、と言うよりも聞こえていないようだった。

「綾峰先輩!」

白井はもう一度さっきよりも大きな声で呼びかけた。

「ッ!!お、おうってくr…白井か。どうした、今日は早いな?」

一瞬びくっと肩を震わせた綾峰は、相手が白井であることに気がつくと、さり気ない動作でパソコンから何かを抜くと、素早くパソコンをシステム終了させた。

「いえ、昨日忘れ物をしたので、取りに来たのですの。綾峰先輩こそどうしたんですの?こんな時間に、しかも綾峰先輩自ら来るなんて」

普段の綾峰からは考えられないことだった。

「ああ、ちょっと調べ物を…………な。終わったし帰るわ」

そう言って立ち去ろうとする綾峰の腕を慌てて白井は捕まえた。

「待ってくださいですの!仕事はたくさんありますのよ。それに………………その…………彼女を放っといてどこに行くつもりですの?」

自分の言葉に真っ赤になりながら尋ねる白井に綾峰は一瞬、きょとんとした顔になる。
だが、すぐに、

「アハハハハハハハハ」

笑い出した。

「なっ!?」

白井は更に真っ赤になり、笑う綾峰に文句を言おうと口を開きかけた。

「わりぃな」

「へ?」

しかしそれは綾峰が白井の頭に置いた手に止められた。
白井は突然のことに頭が真っ白になり、何も言えなかった。

「…………………………」

しばらくの間、綾峰が置いた手に撫でられるがままにしていた。

(…優しい…………撫で方ですわ…………)

ふと、白井の口元が緩んだ。
朝の事務所に2人だけの優しい時間が流れた。





その内綾峰が口を開いた。

「ちょいと、早い内にやらなきゃなんねぇことがあんだよ。メンドクセーがな。帰ったらちゃんと仕事もするし、相手してやる。だから」

一瞬の空白の後。

「待っててな」

少し弱々しげに呟いた。

「………………………………分かりましたわ」

渋々了解した白井に綾峰は頭を撫でる手に力を入れて少し乱暴に撫でる。
白井はされるがままだった。
しばらく撫でると、綾峰は手を離した。

「ぁ………………」

白井が名残惜しそうに微かに呟いた。

「行ってくる」

白井を支部に残し、綾峰は外に出て行った。







「…………ふぅ」

また、綾峰は見知らぬ誰かを救いに行ったのだろう。

『いつか話すよ。本当のこと』

つき合う時に交わした約束はまだ果たされていない。
綾峰は1人で何もかもを背負う気なのだろうか。
何か、些細な事でも良い。

「私に……できることはないんですの?」

白井は呟いた。

「おーい☆そろそろ私出ていいかい?」

「!!?」

瞬間、支部長の声が聞こえてきた。
辺りを見回すと、支部長が給湯室からこっそりと出てきた。

「なっ!?何であなたが!?」

白井は驚きのあまり顔を真っ赤にして口をぱくぱくと動かしていた。
そんな白井に満面の笑みを浮かべた支部長は、

「なんて言うか、その昨日落とし物しちゃってさ☆朝からここで探してたんだけど、給湯室に入ったら君らお二人がイイ雰囲気でさ~☆むしろKYじゃない私を褒めよう☆」

と言った。

「…………ということは……?」

「うん!白井さんの綾峰への小っ恥ずかしい話も、頭を撫でられて緩んだ表情も、ばっちり見聞きさせて貰ったよ☆」

てへっと支部長は言い切った。

「………………………………」

「あれ?白井さん、どうしたの?」

白井は肩をぷるぷると震わせながら支部長を見る。
瞬間、白井が支部長の頭上に現れた。

「え?ってきゃああああああああああ!!白井さん!ドロップキックは……はぅ☆」

女にはただの八つ当たりだと分かっていてもドロップキックしなくてはならない時がある。
今が正にそれだった。








今日のひめがみ

「Zzz」

「Zzz」

「…かみじょうちゃーん。補習なのですよー」

「……メダカ。大爆発」

「…つちみかどちゃーん。さっさと席につくですよー」

「…ノストラダムス。私は変形をもう一段階残している」

「…ふ、吹寄ちゃーん。あまり暴力に訴えるのはよくないのですよー?」

「…はっ。速さが足りない!!……変な夢」

「Zzz」

「Zzz」










正直、19巻で『心理定規』の本名が出てもいいと思うんだ。
いい加減『心理定規』だけだとかわいそうな希ガスw
冗談はおいといて連日更新ですw
へ、無茶しやがってみたいな気分ですが。
次の更新も近いうちに頑張ります!
…あれ?今回一方通行編と関係なくね?





「禁書目録とー!!」

「上条当麻のー!!」

「「とある質問のコメントコーナー!!」」

「というわけで今回も質問に答えていこうと思います!」

「いえーい」

「まずははきさんから
『7月二十九日、三十日の雀の話とか八月二日のヤブ医者事件はSSにしないのですか?』
 というわけで作者を呼んでまーす。中継の禁書目録さーん!」

「はーい。とうまちゅうけいのインデックスだよ!というわけで作者さんずばりと答えて!」

ていうか、アンタら同じ場所にいるから中継とか意味無くね?

「「ちっ」」

ちょっ。

「『中継をしてるってことにしてインデックスの台詞を増やそう作戦』なんだよ。合わせろよ。ったく」

「まったくこれだから作者は空気読めないんだよ」

サーセンorz

と、とりあえず、質問に答えると。実はその2つの話はアニメオリジナルなので原作には乗ってなかったりするんですねぇ。

というわけで書く予定はないです。すいません。

「というわけらしい。よし、次。音子さんから。
『街中で所構わずヘッドバットしてる黒子は確かにヤバイ……
でも綾峰君はそんな黒子も好き何だろ?w』」

「ゆたか~。出番だよ~」

「あいよ~」

「んで?綾峰。実際はどうなんだ?」

「好きに決まってんだろ。そりゃ、御坂ラブだし、ドロップキック上等だし、町中ヘッドバットだって大丈夫だ。俺はそんな黒子も良いと思うぞ。それに、黒子の良い所h「はい、ありがとうございましたー(棒読み)」

「じゃぁ、今回はこれぐらい?」

「おう、というわけで」

「「さよーならー」」

「っちょ。お前らまだ俺の話は済んでnプツン

終わる。

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