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八月十日 壱【一方通行編】(大幅改定ver.)

「いやぁ、正直本当にこれ以上もなく心残りで遺憾で残念なぐらいに忘れてたなぁ……」

呟く綾峰の目の前には自分の部屋の壁に掛けられた日めくりカレンダーがあった。
日付は八月十日、既に八月八日から2日も経っている。
昨日、インデックスに上条が入院したことを聞いた綾峰は上条の病室にカエル医者に頼みごとをするついでに訪れたのだ。
そして病室で右腕に包帯を捲いた上条を見ながらカエル医者が、

「君の体って結構神秘的だよね?数週間で入退院を繰り返して、しかもその原因が両方右手なんだよ?なにかな、君は看護婦さん好きな人なのかい?」

と言っているのを聞いたのだ。
その瞬間、綾峰は思い出した。
三沢塾を襲った錬金術師のことを。

(だいぶ印象に薄い巻だったからあん時まで忘れてたけど、たしか姫巫女?巫女神?とかいうヒロインがいたはず……?)

巫女さんの印象しかない綾峰だった。

(ま、言い訳ってわけじゃないが。あの巻は俺の立場だとあまり関われないはずだしなぁ。どうにか上条も無事だったみたいだし、いっか。
 と、なると確かこの後は『妹達(シスターズ)』と『一方通行(アクセラレータ)』か。これも俺の立場だと直接は解決できないんだよなぁ)

「メンドクセー………………なんて言ってもいられないか」

『omnia 1000(我が世界の全てを守るために)』

今更ながら大仰すぎた気もするこの言葉。
それでも、この言葉が綾峰にとって当たり前の言葉であり、為さねばならないものであるのだから。
その言葉(信念)に嘘を吐かぬために綾峰は街に繰り出すのだった。
あ、ついでに今回の綾峰の出番、これだけだから。

「え?…………っておい!!ちょっ待て!勝手にフェーズアウトするn










とある科学の事件体質(トラブルメーカー)第34話









学園都市、その深淵は凄まじく深い。
その最深のさらに奥に潜むのは統括理事会。
学園都市の表を文字通り統括する12人の理事達、彼らは学園都市の為にあり、学園都市の命ずるままに動く。
ある者はセレモニーを、ある者は武器の試用を、彼らは学園都市の顔として動く。
だが、どんなものにも『表』と『裏』が存在する。
統括理事会が表ならば、統括理事会では対処しきれない裏側を対処する何かがこの学園都市にはある。
彼らは『電話相手』と呼ばれ、その名も顔も、性別すらも知られることはない。
学園都市が不利益と決定したことは人知れず処理され、その利益のためならば、学園都市に住む学生達の頂点に位置するレベル5でさえ抗えない圧倒的な力で彼らを利用する。
人の命すら霞む彼らの非情さに手足として動かされるのは、やはり学園都市のどこにいてもおかしくない、学生達だ。
手足となった学生達は端末を握らされ、そこから届く指示を聞いて動く。
彼らの見えない首輪は彼らの弱みだ。
どんな人間にも存在する柔い所、そこを正確に突かれた彼らは虎視眈々と状況を覆すために密かに動き続ける。
そんな裏の裏に縛られた学生達の1人にレベル5がいた。

その名を『未元物質(ダークマター)』

学園都市にたった7人しか存在しないレベル5、その1人である。
見た目は新米ホストとヤクザ者を足して2で割ったような雰囲気を持つ紅い学生服に身を包んだ金髪の少年。
彼の名は垣根帝督。
普段は学園都市の裏のために動く帝督は今、

「それでねー、おにーちゃんもオセロのおねーちゃんもらぶらぶであーんってやってるんだよ!!だからねっ、だからねっ、わたしもあーんってやってもらったの!!」

白昼の公園で白のワンピースを着た幼子に愚痴?を零されていた。

「そうかい、そりゃ良かったな…………」

はぁ、と帝督の口から思わずため息が漏れる。
既にHPゲージが赤になりピコンピコンと幻聴が聞こえてきそうな帝督だったが、その様子に気付かずに碓氷雲雀は楽しそうに愚痴?を続けていた。
そもそも、この幼女と会うつもりはなかった。
それに正直会いたくもなかったのだが。

(綾峰唯鷹…………これがあの『多重能力者(クソヤロー)』の本名か)

前回の戦闘で顔が分かったので調べていたのだが、わかったのは結局、当たり障りのない身体情報、名前と所属、そして能力。
その能力も『多重能力』などとは微塵も関係ない能力だった。
しかも学園都市の裏側の処理をするために帝督も所属させられているグループ、『スクール』の特権を利用して見つけ出せたのは、

『上位能力』

のたった1つのワードのみ。
帝督はこの言葉の意味も読み方も、またその言葉自体も聞いたことがなかった。
学生の誰かの能力かと、『書庫』を調べてみたが見つけることはできず、それらしい研究所も外部組織も見つけられなかった。
結局その意味を知ることもできず、『上位能力』が何者なのか、あるいは組織名なのか、あるいは何か別の意味をもつ言葉なのか、それすらわからず行き詰まった帝督の出した結論は、

『綾峰唯鷹の情報機密レベルは『スクール』と同程度、あるいはそれよりも高い』

という驚愕の結論だった。
ならば綾峰唯鷹は現在帝督達、『スクール』が画策している”ある作戦”において、重要なキーパーソンになる可能性もある。
そのための情報を少しでも得るために綾峰と親しいらしいこの少女に近づいたのだが。

「それでね、おねーちゃんがケーキを作り過ぎちゃったから、今日も夜はケーキなの!!」

「………………太るぞ」

「!!………………な、なんで?」

「そりゃ、毎晩毎晩糖分を過剰摂取すりゃ太るだろ」

「………………………………」

「………………どうした?」

「カキネのおにーちゃん、わたし、太った?」

「太ってねぇよ」

「本当!?よかった~」

どう見てもただの少女にしか見えない雲雀に毒気が抜かれる気がして、はぁ、と盛大なため息が出る帝督だった。








第一七七支部。

「………………サボりですわね」

「………………サボりですねぇ」

書類の山が積み上げられている机を見ながら、その持ち主である綾峰に対して白井と初春がため息と共に呟いた。

「最近、白井さんのおかげでちゃんと来るようになってたんですけどねぇ」

「仕方ありませんわ。いつものことですもの。どうせ二、三日で戻ってきますわよ」

今日は第七学区に大量のマネーカードがばらまかれているとかいう妙な事件はあったものの、それ以上の事件はなく、何人か残っている風紀委員達以外は全員マネーカードの捜索がてら警邏に出かけていた。
2人が書類を整理しながら待機していると、ふと、綾峰の机に置かれている書類の山を見て初春が言った。

「この書類の山ってどこからやって来るんですかねぇ」

「さあ、知りませんわ。いつも支部長が持ってくるのは知ってますけど…………」

「そう言えば支部長は今日もサボりですか?」

白井は初春の言葉に支部長の机に置かれた手紙を見て、

「………はぁ、…そうみたいですわね。ま、そのうち帰ってきますわ」

「? その手紙にはなんて書かれてるんですか?」

「いつもみたいに、『探さないでください☆』ですわ」

「いつものことですねぇ。でも探さなくて良いんですか?いつもそうやって書く時はいつの間にか帰ってきて、『誰も探しに来てくれなかった』とか言ってますけど」

前回、涙を溜めて瞳を潤ませた支部長が帰ってくると、そんなことを言い出して机に突っ伏した。
他のメンツに、

『支部長、さっさと仕事お願いします』

『支部長、書類が5山あるんですから、急いでください』

『支部長、綾峰に任せて逃げるとかやめましょう』

とお叱りを受けて、支部長は

『皆昔は純粋で良い子ばかりだったのに~』

と、涙を流しながら仕事をしていた。
その際、

『涙で書類汚さないで下さいよ』

と言われてたのはどうでも良い事だ。

「良いんですわよ。面倒くさい」

「というかあの2人ってそもそもどうやって支部長やら副支部長やらになったんですかね………………」

「それこそ、どうでも良いことですわ」

そんな雑談をしながら2人は自分たちが所属する支部のトップの2人がまるで使えないことに深く、深くため息を吐いた。











第一七七支部で白井達のため息が漏れた頃、

「メンドクセェ」

そんな一言が帝督の口からため息と共に漏れた。
場所は第七学区の一画。
その中でも特に目立ったところのないマンションを帝督は見上げていた。

(こりゃぁ、教員用のマンションか)

学生寮にはない、監視カメラなどの配慮をしている形などを見て判断する帝督をよそにその手を引っ張る者がいた。

「カキネのおにーちゃん!はやく!はやく!ドア閉まっちゃうよ!」

帝督の目の前ではワンピースを着た少女、雲雀が手を振っている。
雲雀が開けた自動ドアはオートロックのドアであるため、雲雀が持つ鍵がないとドアは閉まってしまい外にいる帝督は締め出されてしまう。
実際には既に内側にいる雲雀が自動ドアを開ければ良いのだが、浮かれている雲雀は気付かない。

「つーか、何で俺がこんなとこまで来なきゃいけねぇんだ?」

「だってケーキばっかり食べてたら太るぞってカキネのおにーちゃんが言うんだもん!」

「それで、俺にも食えと?」

「うん!!」

「………………なんで俺が」

そんなことを呟きつつも雲雀の引く手に甘んじて従っていた。





「おぉ。本当に来たじゃん」

雲雀が案内する部屋に付いていくと、玄関で雲雀の保護者らしき人物が迎えてくれた。

「…………って黄泉川かよ」

帝督はあからさまに嫌そうな声を出す。

「久しぶりじゃん、帝督」

「名前で呼ぶんじゃねぇっつってんだろ。黄泉川」

親しげに声をかける黄泉川に帝督は苦虫を噛みつぶしたような表情で言う。
帝督と黄泉川はちょっとした事件で知り合ったのだが、帝督にとってはあまり相手にしたくない女性のうちの1人だった。

「相変わらずじゃん。ったく、雲雀、ちゃんと手を洗うんだよ」

「はーい!」

どたどたと部屋の中へ駆けて行く雲雀を見送りながら帝督は聞いた。

「それにしてもテメェ、いつ娘なんて作ったんだ?」

「…………あ゛ん?」

その瞬間、目の前に般若が現れた。
にっこりと笑う。
それは本来、攻撃的な手段であると、帝督は改めて思い知らされた。

「………………あれはお前の……妹…か?」

恐る恐る、言葉を選びながら口にする。
一言でも失敗すれば死ぬ。
それを本能で感じた。

「当たり前じゃん。わたしはまだ結婚なんて考えてないじゃんよ」

「………………お、お前に似てすごく可愛らしい子…ダナ?」

帝督の言葉に般若の顔がにたぁという擬音が聞こえてきそうな程に緩んだ。

「えっへっへっへっへ~。当たり前じゃんよ~。雲雀がかわいいなんて神様だって頷くことじゃんよ~」

「……そ、そうだな」

「おにーちゃ~ん。カキネのおにーちゃんも手を洗わないとダメだよ~」

「あ、ああ」

「それじゃ、私は先にリビングでケーキを切り分けてるじゃんよ」

帝督は久しぶりに背中に冷や汗という感触を味わったのだった。








今日の姫神

「でさぁ☆聞いてよぉ☆」

「はぁ」

「私だって自由が欲しい訳じゃん、こう見えてもうぴちぴちの高校2年生ってわけだしさぁ☆」

「そうですか」

「そりゃぁ能力も対したことないし、見た目だって中学生っぽいし?」

「…………はむ」

「事務処理能力とか、他人に指示出すことに関しては負けない自信があるけどさぁ☆それも頑張ってるんだよ☆」

「…………はむはむ」

「なのに皆して私が「空回りの女」とか「風見鶏」とか、果ては「パンツ丸見え女」だよ!!?」

「…………うとうと」

「はぁ、ちょっとでも目立とうとしてるだけなのにねぇ☆」

「…………Zzz」

「それにしても、今年入ってきた風紀委員もうちの支部はたったの2名☆やっぱり人手が足らないわけよ☆」

「…………」

「と、いうわけで愚痴に付き合ってもらったりしたわけだけど☆小萌先生の家まで道案内したんだからうちの支部に来ないかい!?」

「すいません。新聞はとってない……のでZzz」

「今なら洗剤を一箱、何ぃ足りない?なら三箱持ってけ泥棒☆って新聞じゃないよ!?それに寝言!!?てか歩いてたのにどうやって寝たの!!!?」

「冗談は置いといて。ここね」

「あいよー☆まぁ、また何かこまったら風紀委員に頼むと良いよ☆入会の件も考えといてねー☆」

「うん。ありがとう。それじゃ。またおとといに」

「ちくしょー☆一昨日来やがれってか☆うわーん!!」







日が沈む頃。
散々ケーキを食べさせられた帝督は甘くなった口の中に少なからず吐き気を感じながらエレベーターを待っていた。

「まったくあの程度で気持ち悪くなるとは」

見送りに来た黄泉川がかんらかんらと笑う。

「るせー。幾つ食わせたと思ってやがる。ったく何で誕生日会であんだけケーキが余るんだよ。お前は立食パーティーでも開いたのか?」

「いやぁ、雲雀に色んなケーキを食べさせたいと思っただけじゃん。まぁ、雲雀が喜んでくれたから私は満足だけど」

「はぁ、テメェいつからシスコンになったんだ?ったくメンドクセェ」

「それにしても、あんたが今日来るとは思ってなかったじゃん」

「俺も来たくなかったよ」

「………あの日、雲雀を助けてくれたそうじゃん」

黄泉川が言っているのは八月六日のことだ。
雲雀の言葉から黄泉川は帝督が関わっている事を知っていた。

「別に。たまたま仕事が近くであっただけだ」

「…………なぁ、帝督」

「だから、名前で「あんたがどんな闇に染まってしまっているのか。私は知らないし、見当もつかない。でもね、いつかはあんたみたいな子達を私がどついて助けてやるじゃんよ」…………はっ。甘いな。黄泉川。テメェが想像してる闇なんざ明る過ぎるぞ。俺みたいのがいるのはもっともっと暗い闇の中だ」

「…………そうかい。そう言えば雲雀も綾峰が救ってくれたんだよ」

「!?」

「あの子はちょっとした理由があって置き去り(チャイルドエラー)でね。私の唯一の妹だけど、救えなかった。でも、アイツは救った」

エレベーターが来て、帝督は乗る。

「………………」

「だから、いつかはあんたのこともアイツが救うに違いないじゃん」

扉が閉まる。
閉まる前に見えた黄泉川の顔は自信に満ちた笑顔だった。

「…………メンドクセェ」

一言、帝督は呟いた。









「おにーちゃんは~?」

黄泉川が部屋に戻ると、途中で騒ぎ過ぎて眠ってしまった雲雀が起きてきていた。

「んー?もう帰っちゃったじゃん?」

「えー!!?何で起こしてくれなかったのー?」

不満の声をあげる雲雀に苦笑いをしながら、黄泉川は提案した。

「まだ、エレベーターに乗ってるはずだから、帰りにベランダから手を振ったら?」

「うん!そうする!!」

そう言って雲雀はベランダに向かっていく。
サンダルを履いてベランダに出るが、落下防止用の壁は雲雀より高かった。

「おねーちゃーん!」

「はいはい。今行くじゃん」

笑みを浮かべながらサンダルを履いて同じくベランダに出た黄泉川は雲雀を抱える。
ちょうど、帝督がマンションから出ていくところだった。
雲雀はそれを見て精いっぱいに手を振る。

「カキネのおにーちゃん、また来てね~」

ふと、振り返った帝督の顔に笑みが見えたのは黄泉川の気のせいだったのかもしれない。









夕方、綾峰は『実験』が行われるだろう場所を求めて路地裏を歩き回っていた。
『妹達』か『一方通行』、どちらかのAIM拡散力場を探す事ができれば『実験』の場所を特定できるだろうと考えての事だった。
『妹達』は御坂を元にしているのだから、AIM拡散力場もそれに似たパターンを持っているだろうし。
『一方通行』に至ってはレベル5特有の強大なAIM拡散力場を感知できればすぐに見つけられるはずだった。
そのために路地の中を歩き回って既に朝から8時間ぐらい経っていた。

「にしても、今日は人が多いな……」

呟きながら綾峰は路地の先から来る人とすれ違った。
さきほどからこの様なすれ違いが何度もあり、綾峰はその度にため息を吐いていた。

「何だ?皆今日は近道の気分なのか?それとも、何か探してるのか?」

綾峰がそんなことを呟きながら考えていると、綾峰は路地の1画に御坂のパターンに似たAIM拡散力場の痕跡を発見した。
どうやら、御坂、あるいは『妹達』がここにいた可能性があるみたいだ。
8時間歩き回って初めて見つけた痕跡だった。

「…………こっち」

綾峰は慌ててAIM拡散力場の痕跡を追跡して路地の中を駆けて行く。
途中、何人かとすれ違いながら綾峰は急ぐ。
しかし痕跡はあれどその能力者は見つけられない。

「くそっ。どこだ?」

綾峰はだんだん焦燥に駆られ始めていた。
焦燥に駆られると人は視界が狭まる。
綾峰も視界が狭まっていた。
そのためか、途中路地でしゃがんでいた少女の足にひっかかって思いっきりすっ転んでしまった。

「きゃあ!」

「なっ!?」

ずささ、と痛い音が路地に響いた。

「す、すいません!」

しゃがんでいた少女は慌てて綾峰に近づいて来た。

「って、綾峰さん。チース」

「いてて……って佐天!何やってんだ?こんな所で」

涙目で綾峰が顔をあげると佐天涙子が立っていた。
驚きながらも立ち上がった綾峰に、佐天は目の前に幾枚かの封筒を出して見せた。

「えへへ、実はですね~」

「佐天さーん。こっちにはなかったわよーってあれ?綾峰さん?」

佐天の声を遮るように路地からもう一人現れた。

「御坂、お前もか。てかお前らその封筒は何なんだ?」

「あれ?綾峰さん知らないんですか?最近この辺の路地裏に封筒がたくさん落ちてるんですよ」

「いや、封筒なのは見りゃわかるけど。何?佐天って封筒マニア?」

「違いますよ~。この封筒にはですね~、マネーカードが入ってるんですよ~」

ニヤリと笑う佐天。
心なしか、佐天の笑顔がスゴク良かった。
佐天が嬉しそうに語る横で御坂が多少疲れた顔をしているところを見るとどうやら御坂は付き合わされているのだろう。

「マネーカードって……何でそんなもんが」

「さぁ。でもそこら中にばらまかれてるみたいで、さっきも黒子と買い物に行く途中で見つけたの」

「それで皆で宝物探しってか?」

「私と御坂さんだけですよ」

「なるほど、まぁ佐天はわかるとしても……御坂。お前もかぁ。はぁ」

「な、わ、私は別に、単に佐天さんに付き合ってるだけで」

「てか、私はわかるってどういう意味ですかー?」

「いや、わりぃわりぃ。とりあえず宝探しはテキトウにしとけよ。下手に路地歩き回って『武装無能力集団(スキルアウト)』のなわばりとか入ったら危険だからな」

「大丈夫ですって、こっちには御坂さんがいるんですよ。スキルアウトだってビビって出てきませんよ~。第一出てきたら御坂さんにやっつけてもらいますし」

「はぁ。そういう事にならないようにして欲しいんだけど」

嘆息する綾峰に、苦笑しながら佐天が訊ねた。

「そう言えば綾峰さんはマネーカード目当てじゃないなら何しに来たんですか?」

「俺も探し物……いや探し人かな?とりあえずほどほどにしとけよ。じゃあな」

綾峰はそれだけ言うとこれ以上探られないように2人を残して路地から出た。



「…………どう思います?」

綾峰が去った後、封筒探しに戻った御坂に佐天が聞いてきた。

「何が?」

「さっきの綾峰さんですよ」

「さぁ、何か探してるのは確かみたいだけど……」

「ニオいますね~」

フフフと、楽しそうに笑う佐天に御坂は呆れながら言う。

「別に単なる探し物でしょ。きっと風紀委員の仕事か何かじゃない?」

「え~。もっと何か面白いことですよ!きっと」

妄想にきらきらと目を輝かせる佐天に呆れながら御坂はビルの窓枠を見た。

「何を根拠に……。ってあれ?これじゃない?」

そこには先程から御坂達が見つけてきた封筒と同じ物があった。

「あ、また御坂さん見つけたんですね!よし、この分なら後100個はイケますね!」

「だから、何を根拠に…はぁ」

御坂はため息を吐きながらも佐天に付き合うのだった。






「…………御坂だったのか」

先程の痕跡から『妹達』の痕跡かと思ったのだが、どうやら御坂の方だったらしい。

「………この辺じゃないのか」

はぁ、とため息を吐きながら綾峰は路地の中を歩いていると、ふと目の前に白衣を着た女性が封筒を置いていた。

「あいつか」

どうやらマネーカード遺棄の犯人(?)のようだ。
綾峰は一応注意しとくか、と白衣を着た女性に声を掛けた。

「おーい、マネーカードばらまいてるのってあんたか?」

女性は綾峰の声に綾峰の方を見た。
しかし、女性は特にリアクションをするでもなく、綾峰の顔をじっと伺ってきた。

「………………………………」

「………………あれ?何か俺の顔についてる?」

じっとこちらを伺う女性に戸惑う綾峰に女性は言った。

「あなた、『上位能力(レプリカ・オリジナル)』ね」

「え?」









きがとあ

始まりました、『一方通行編』。
綾峰がどのように一方通行編に関わっていくのか。
それを見届けて頂けたら幸いです。
あと、帝督×雲雀は、まだ早いですよ!!(雲雀の精神年齢的に
ギャグあり、シリアスありの今回でしたが、次回はかなり遅れると思います。
それまでお待ちください。(少なくとも1週間は無理かと)

それでは、また次回。

とりとめのない「きがとあ」を読んで頂きありがとうございました。

ノシ





「禁書目録とー!!」

「上条当麻のー!!」

「「とある質問のコメントコーナー!!」」

「というわけで始まったんだよ。とうま」

「あー、ついにやっと俺達にも出番が来たわけだな」

「今回はあいさも本編に出れたし、私たちもこうやっておまけコーナーに出れたし。皆幸せだね!!」

「そうだな。それじゃ、まずはジュデッカさんから

『綾峰とは別に転生者でTSの人物が綾峰に接触してきましたよね?
出会った時点で自分と同じ転生者だと判っていたのに
あっさりスルーしていましたが、これは単に面倒だからだったのでしょうか?
それとも、別の考えがあってのことなどでしょうか?』

………………え?そんなキャラいたっけ?」

「えっとね。さくしゃも探したんだけど。見つからなかったって」

「あー、たぶん『とある第八位の風紀委員』っていうSSに出てくるシーンか、あるいは本編の別のシーンを勘違いしてるんじゃないか?」

「んー、でも向こうのだと転生者じゃなくて憑依だよ」

「…………えっと。とりあえずもう1回質問で話数か、具体的な日にちを書いて下さると助かるな。もしかすると作者の野郎のミスかもしれん」

「うん、あのさくしゃだもんね…………」




「よし、次、質問じゃないけど、ペルセポネーさんから

『無能力者(レベル0)でも少しは能力が使えますよ。
本来土御門は魔術師でレベル0の再生能力者ですが魔術の反動で傷ついたとき能力で回復してますから。
なので、AIM拡散力場は学生ならば出ているはずです。』

というわけなんだが、まぁ、俺はよく知らんし。本人に聞いてみるか」

「いい加減だな。お前」

「おお、ゆたかだ~」

「で、実際どうなんだ?」

「…………あれは、当時はまだレベル3で能力がまだ安定してなかったんだ。単純にレベル0みたいな弱い波長の能力者だと、かなり近づかないと感知できないってだけだ。ったくメンドクセー」

「じゃぁ、単純にゆたかがダメダメだったんだね?」

「うおーーーーーい。インデックスさーん!?びしっと言っちゃダメ!!」

「くっ」

「そう言えば、私とかとうまのことって感知できないの?」

「………………禁書目録さんは能力者じゃないし、上条は何かAIM拡散力場を消してるから感知できん」

「というわけで、綾峰はダメダメなんだな」

「結局お前も言うんかい!!?」




「はい、次。はきさんから」

『姫キラコーナーって何の略だったか思い出せない。
姫神キラリンレボリューションプロジェクトとかでしたっけ?
それとも姫神の神(キラ)化計画の略ですか?』

………………ああ、ボツコーナーのことか」

「がーん。わ。私の出番。これからもっと増えると思ったのに…………」

「って姫神いたのか!?」

「あいさは初めからいたよ」

「何ですと!?上条さんはまるで気付きませんでしたよ!!?」

「ふふふ。どうせ私は影の薄い女…………」

「おーい。戻ってこーい」

「えっと、とりあえず、姫キラコーナーについてはいずれやるかもしれないしやらないかもしれないしやるかもしれないしやらないかもしれない………………結局どっちなの?」

「さぁ」

「ふふふ。本編では愚痴を聞かされるだけで。おまけコーナーは原作主人公とヒロインに奪われて………………呪ってやる。巫女さん的に」

「ちょっ!?姫神さん?なんかオーラが黒いですよ!!?あと、巫女さん的にって何!?」

「あいさ。呪いっていうのはね。そもそも『人を呪わば穴2つ』って言うように自分にも相当のリスキーがあってね………………」

「ってインデックスも語り出したし!あーもー!終わんねー」

「「………………………………(呪いについて講義中)」」

「と、とにかくさよーならー」

「あ、とうま!!私の台詞取ったー!!もう、こうなったらあいさと一緒に呪ってやる。シスター的に」

「俺は単に場を締めようとしただけで、ってそもそも俺に呪いって効かないんじゃ」

「「!!!」」

「気付いてなかったのかよ!?」

「「………………………………(ゆらり)」」

「あれ?インデックスさん?姫神さん?何で無言で立ち上がってこちらに向かってくるんですか?って結局噛みオチかああああああ!!不幸だー!!」

「「ワタシ、アナタマルカジリ!!」」

「ぎゃああああああああああ」











(別のスタジオ)

「あれー?先生の出番はまだですかー?あれー?」






アトガキ!(追記版)

出ましたねー、『とある科学の超電磁砲』第四巻。
実を言うとこの巻を待っていたんですよ~。
『一方通行』編の裏がわではどのような動きがあったのか、御坂はどのようにして『妹達』を知ったのか。
それが知りたくてしばらくの間SSが書けませんでした。
すいません。

アニメの方も見ました~。
すごいですね。
いくつか原作とは違う展開がありましたけど、あれはあれで面白いですw
にしても、都市伝説www
綾峰も都市伝説では『常に現場にいる男』とでも言われるんでしょうかw

まぁ、そこら辺は置いといて、次回、ついに明かされる!?
綾峰覚醒(真)?それとも覚醒(偽)?
とにかく次回を待て!!

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