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七月十七日

「暗証番号ガ違イマス」

コンビニの一画で無情な一言が告げられた。

「なんて言うか、さっきまでは普通にお金下ろせたのにお前の番になるとそうなるってのはやっぱりあれか?日頃の行いが悪いのか?」

綾峰はコンビニのATMの前でフリーズした友人に声をかけた。

「…………は?いやいやそんな筈は…」

復活した友人がまた暗証番号を打ち込む。

「暗証番号ガ違イマス」

「何でだー!!」

「はぁ、メンドクセー」








とある科学の事件体質(トラブルメーカー)第3話







「「ようこそ、仲間(ロリコン)よ」」


銀行強盗事件の翌日、綾峰は未だにだるさを感じながら学校に登校した。
そしてクラスに入ってかけられた一言めがこれだった。
とりあえず、むかついたので同級生である青髪ピアスは一撃で気絶させた綾峰だった。
ついでに同じく同級生である土御門 元春(つちみかど もとはる)は喋れるぐらいには生かしておいた。

「なぜ俺がロリコン呼ばわりされねばならんのだ」

「だって峰やん、昨日常盤台のJCとディナーしてたのを見たって上やんが」

「オーケー、とりあえず死ね。氏ねじゃなくて死ね」

綾峰は止めの一撃を放った。
そこへやってくる下手人(かみじょう とうま)。

「って俺の名前は下手人じゃねぇ!」

「うるせー、下手人(かみじょう)。何だそのJCとのディナーって」

「だって昨日見たぞ?確かオリャ・ポドリーダだったか?あそこで常盤台の娘と夕飯食べてたじゃん」

「あ・れ・は、仕方なくだ。良いだろう、お前は殺される。今この場で俺に殺される!!」

「んだとこらぁ!」

「止めんか!!貴様ら!!」

喧嘩に発展しそうになった2人を吹寄 制理(ふきよせ せいり)が拳骨で止めた。
クラスのいつもの風景だった。


閑話休題


「というわけで、あれは風紀委員(ジャッジメント)の部下でして、恋人とかそういう関係ではないんだよ!!」

「ちっ、上やんだけかと思ってたらこんなところにも無自覚フラグ野郎がいたとはにゃー…」

「はぁ!?どこをどう解釈したらそうなるんだよ?」

「つーか、何でそこで俺の名前が出てくるんだ!?」

「まぁボクだったら落下型ヒロインのみならず、義姉義妹義母義娘双子未亡人先輩後輩同級生女教師幼なじみお嬢様金髪黒髪茶髪銀髪ロングヘアセミロングショートヘアボブ縦ロールストレートツインテールポニーテールお下げ三つ編み二つ縛りウェーブくせっ毛アホ毛セーラーブレザー体操服柔道着弓道着保母さん看護婦さんメイドさん婦警さん巫女さんシスターさん軍人さん秘書さんロリショタツンデレチアガールスチュワーデスウェイトレス白ゴス黒ゴスチャイナドレス病弱アルビノ電波系妄想癖二重人格女王様お姫様ニーソックスガーターベルト男装の麗人メガネ目隠し眼帯包帯スクール水着ワンピース水着ビキニ水着スリングショット水着バカ水着人外幽霊獣耳娘まであらゆる女性を迎え入れる包容力を持ってるから、そういう子でも構わずゲットするんやけどなぁ」

「ようは何でも良いんだろ?お前は」

「つーか、一つ女性じゃないの入ってないか?」

「上やん、それは突っ込んだら負けニャー」

放課後、今朝のことでクラスの三バカ(デルタフォース)+1で緊急会議があったのだ。
被告人は綾峰唯鷹、審判員はクラスの三バカ(デルタフォース)で、被告人は白井との関係を説明し、どうにか納得してもらったのだった。
そして解散という流れになったのだが…

「それじゃ、俺は舞夏と約束あるから今日は先帰るにゃー」

「そういやボクもパン屋の仕事手伝わなあかんかったんや」

そう言って土御門と青髪ピアスは先に帰っていってしまった。
綾峰は上条と同じ寮に住んでいるので一緒に下校する。

「そういや、綾峰、お前も今日は風紀委員(ジャッジメント)の仕事行かなくていいのか?」

「あん?………………………………ぁ…………大丈夫だにゃー。上やん、気にしない気にしない」

「なんで土御門の真似? つーかお前忘れてただけだろ」

「いやぁ、メンドクセーし、今日はいいかなって。どうせたいした事件は起こらんだろ」

「そうかねぇ。つーか『事件体質(トラブルメーカー)』のお前といると絶対何か事件に巻き込まれるんだろうなぁ」

「そんな事言ったら『不幸体質(ハードラック)』のお前はどうなんだよ」

「はっ。むしろ上条さんの場合は他人の不幸まで受け入れるからむしろありがたられるね。やっほー、バンザーイ」

「…………言ってて虚しくないか?」

「それを…言うな」

そのままとぼとぼと歩く2人。


「あ、ちょっと待っててくれ」

途中、昨日の白井のせいでコンビニで金を下ろさねばならないことに気がついた綾峰が上条に言った。

「そういや、俺も下ろさなきゃいけないんだっけ。いいぜ。行こう」

そうして、最初の状況に陥るのだった。




あたふたする上条の横で綾峰はクーラーの風にあたりつつ涼むことした。
とりあえずいつものことなので助ける必要はない。

「だー、もー!こうなったら違うコンビニで」

そう言って上条がATMからカードを抜こうするが、

「………………………………」

「ぎゃー!!今度はカードが飲み込まれて出てこないー!?」

騒いでいる上条の横でなんとなしに回りの能力者の能力レベルを見ていると、すぐ近く、コンビニの外に1人異様なパワーを持った人物がこちらに歩いてきていた。

「ん?この感じは御坂か?」

「あー!もー!不幸だー!!」

上条が叫ぶのと同時に御坂、ご入店。
綾峰達がいたコンビニはATMが入り口のすぐ横に置いてあるので御坂と上条がお互いに気付くのはすぐだった。

「久しぶりね」

「ゲッ、ビリビリ中学生」

「やっぱ御坂か」

「なー、綾峰。カードの再発行って時間かかるよな?」

しかし上条は何事もなかったように綾峰に話しかけてきた。

「は?……ああ、確か少なくとも1日はかかるはずだけど?」

「そっかー、だとすっとそれまで無一文に……冷蔵庫の中身は空っぽだし、やっぱ買い溜めしとかないと駄目かー」

上条がぶつくさと1人ごとを始め出す。
その横にいた御坂の回りに目に見えるぐらいの電気が走り出した。

「無視すんなって言ってんのよ!!!」

凄まじい音と共にATMが壊れるんじゃないかと思うくらいの拳を御坂が入れる。
瞬間、先程まで飲み込んでいたカードをATMが吐き出した。

「おお!すげー!ありがとう、ビリビリ!助かったー。いやぁ初めはこんな奴と知りあって不幸だーとか思ったけど…」

そう言って先程までのスルーはどこにいったか、感謝感激涙ぼろぼろの上条が御坂の手を掴んでぶんぶん振り回した。
それと同時に鳴り響くのはサイレン。
画面に現れるのは「警告 攻撃性電磁波を関知」という的確な文字だった。

(まぁ、友人を犯罪者にはしたくないが。)

綾峰も風紀委員(ジャッジメント)の端くれ。
仕方ないが、仕事をしなければなるまい。
べつに、上条のこのフラグ乱立体質がむかついたわけじゃない。
普段クールな御坂が上条に手を握られて顔を真っ赤にしてるのを見てうわぁ、マジこいつねーよとか思ったわけでは、断じてない。

「さて、お前ら話を聞こうか?」

にっこり笑顔でポケットから風紀委員(ジャッジメント)の腕章を取り出した綾峰は2人に言った。
一気に顔面蒼白になる上条。
次の瞬間にはコンビニから走り出して、御坂と遥か彼方へと走り去っていった。

「はえー」

明日は御坂と上条が手を取り合って街へ走っていったと、土御門と青髪ピアスに報告しようと、心に決めた綾峰だった。
もちろん、それは今朝の仕返しなどではない。

復讐だ。

なんて綾峰が黒い笑顔で笑っていたら、もっと黒い笑顔の方がいらっしゃいやがりました。

「綾峰先輩?何でこんなところに?今日は風紀委員(ジャッジメント)の本部会議だと言ってませんでしたこと?」

「あるぇ~?そういうオセロこそ、なんでここに?」

「ATM襲撃事件があったと警報がきて確認しに来たのですわ。っていうか、私には白井 黒子というれっきとした名前がありましてよ!」

「そうか、それじゃ後はここ任せるよ。俺は御坂を連れた上条でも追いかける。それ……じゃ……」

綾峰の言葉が途中で切れ、代わりに脂汗がだらだらと全身から流れていく。

「ウフフ、ウフフフフ。初春は初春で風邪を理由に風紀委員(ジャッジメント)の仕事をサボってお姉さまとパフェを食べようとしていましたし、綾峰先輩がサボった所為で代わりに私が本部会議に出るはめになりましたし、しかもそのせいでお姉さまの貴重な風紀委員(ジャッジメント)姿を見損ねましたわ。ウフフフフ」

(何か白井が既にキレてらっしゃるー?!)

「えっと、白井……?」

綾峰の言葉に反応して首をかくんと傾けた白井がこちらを見てきた。
その瞳に光はない。

「あら?まだそこにいましたの?ウフフフフ、ウフフ。オシオキの時間DEATHわ」

「ぎゃー!!なんつーか、メンドクセー!!っていうより不幸だー!!!」



結論、『事件体質』も『不幸体質』もどちらも回りに被害を及ぼす模様。

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