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七月二十六日 【禁書目録・幻想殺し編】

朝、目が覚めると妖怪ジャージ女と幼女がいた。
誰がうまいことを言えt(ry

「「言ってない(じゃん)##」」

何かお二人ともお怒りのご様子。
片方は拳骨を構え、片方は冷気と熱気を両手に………………冷静と情熱のあぢああああああああああああああああ!!!!

あれ?これなんて言う死亡フラグ?








とある科学の事件体質(トラブルメーカー)第20話








「昨日、起きてからベッドを抜け出したことがバレたらしく(と言っても病院の廊下で寝てたのでそもそもバレるも何もないのだが)、それを聞いた黄泉川姉妹が朝早くから説教に来たそうです。ちゃん、ちゃん」

「誰に向かって言ってるじゃんよ?」

「むー。おにーちゃん。反省してないよね?」

そう言って雲雀がまた両手に熱気と冷気を集めていく。

「すいません。ゴメンナサイ。反省してます。とりあえずそれは危ないからやめなさい」

「ってあー!消したー!むー!おにーちゃんのこと心配してたのにー!むー!」

『解析』と『ジャミング』をほぼ同時に行い、雲雀の能力の悪用をやめさせる。

「まぁ、実際あんたが目を覚まさなくて心配してたのは本当だよ。雲雀もほら、ありがとう言うって言ってたじゃん?」

黄泉川が呆れたように言いながら、雲雀を促す。

「むー。………おにーちゃん、助けてくれてありがとう」

そう言って何だかんだでにっこり笑う姿に、綾峰もついつられて笑う。

「良いって、良いって。仕事しただけだしな。雲雀はもう退院したのか?」

「いや、まだ検査入院だってさ。雲雀の場合は『幻想御手(レベルアッパー)』以外にも色々あるじゃん?」

そう、『幻想御手』の被害者であると同時にこの娘は最近まで人体実験のモルモットとして扱われていたのだ。
レベルもどうやらもとの3に戻っているようだった。

「………………?」

ふと、違和感を感じた。

「むー?おにーちゃんどうしたのー?」

雲雀が急に黙った俺を見て首を傾げている。

「いや、なんか俺………前より能力の性能が上がってる?」

「そういや、さっきは軽々と雲雀の能力を消してたじゃんよ」

「…………何でだ?」

(『幻想御手』の事件での戦いによるレベルアップ?

 それとも『幻想御手』の服用による効果がまだ残ってるのか?)

そんなことを考えていると、

「やぁ、そろそろ良いかい?」

カエル顔の医者が声と共に入ってきた。

「あぁ、すいません。今どきます。ほら、雲雀邪魔になるから行くじゃんよ」

「むー。もっとおにーちゃんと話してたかったのにー」

「ごめんねぇ?すぐすむからさ、病室で良い子で待っててね?」

三人のやり取りが済むと黄泉川が雲雀を連れていった。
そして、カエル顔の医者が扉を閉めると、

「まったく君は死ぬ気かい?」

と、言放った。

「…………え?」

「はっきり言うけど、君が運ばれてきたとき君死にかけてたんだよ?」

「へ?死…?」

医者のあまりの言葉に綾峰は驚きを隠せなかった。

「ああ、君が無意識のうちに『肉体再生(オートリバース)』を使っていたから良かったものを………あれがなかったら君は救急車の中で死んでたよ?」

「マジですか?」

「まぁ、もっと驚いたのは君の傷が全部外傷じゃなかったことなんだけどね?」

「はい?」

「何て言うか、全部内側から裂けていた。というよりも内側から崩壊していた感じだったねぇ?」

「え?でも俺あの時化け物にふっ飛ばされまくったから………そういう傷は?」

「外傷と言えばせいぜい擦り傷ぐらいかな?それもかなり軽度のね?後は………君の右手もそうだけど、内側から裂けているのがほとんどだよ?」

「…………なんですか?それ?」

「さぁ、僕にもわからないよ?とにかくどんな能力を使ったかはわからないけど、あまりそれは多用しない方がいいと思うよ?」

「…………はぁ」

「それに昨日の夜みたいな無茶もね?それに今君の体結構弱ってるから、また同じ力使ったら内側から吹っ飛ぶよ?」

「………………」

はっきりと言えば、カエル顔の医者の言葉は予想外ではなかった。
あれだけの力、それもそうとう無茶苦茶とも言える力を行使したのだ。
よほどのチートでない限り、それ相応のリスキーな点もあるとは思っていた。
だが、こうも顕著に現れるとなると………………。

「はぁ。メンドクセー」

「そうそう、君の『肉体再生(オートリバース)』なら後3日ぐらいすれば退院はできると思うよ?」

「………………3日ですか」

「何か用事でもあるのかい?」

「ええ明日、また行かなければならないところがあります」

「それは他の日じゃダメなんだね?」

「はい」

綾峰がそう言うと、カエル顔の医者はふーむ、と少しの間考えるように黙ると、

「それじゃ、必要なものを言ってくれれば用意しようかな?」

「え?良いんですか!?」

「構わないよ?医者ってのは患者の必要な物を用意するのが仕事だと僕は思ってるからね?」

「…………ありがとうございます」

本当にこの人には頭があがらないな、と綾峰は苦笑した。

「それじゃ、僕はこれで失礼するね?」

「はい、ありがとうございました」

そう言って、カエル顔の医者は出て言った。

「おにーちゃーん」

それと入れ違いに入ってきたのは雲雀だった。
雲雀はどうやら外で待っていたようだ。
おう、待たせたなと言おうとした綾峰の目の前で雲雀は飛び上がると、そのまま綾峰にダイブしてきた。

「おにーちゃーん!!」

(注:『おにーちゃんダイブ』、非常に危険な技(主に使用者が)。そのため、被害者はそれを庇う為に自らダメージを負いにいくという、絶対不可避の究極奥義であったりする。なお、ぶつかる場所はランダムな為、相応にダメージもランダムになる。)

「そんな知識知らんし、いらんっつーかあぶなぐふぁあああああ!!」

雲雀の頭突きが綾峰の腹(鳩尾とも言う)に当たった。



閑話休題



「お、おれは雲雀を寝かせ付けようとがんばっていた
と思ったらいつの間にかいつの間にか修羅場になっていた。

な…何を言ってるのかわからねーと思うが
おれも何をされたのかわからなかった…

頭がどうにかなりそうだった…

ヤンデレだとか二大ヒロイン激突だとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…」

「うふふ、何を言ってらっしゃるんですの?綾峰先輩?」

「おにーちゃん?この人は誰?というか能力封じやめて、この人凍らせられない」

「おほほ、お子様が何を言い出すかと思えば結局はその程度の暴力での解決ですの?良いですわよ。受けて立ちますわ」

「へー、よく口が回るんだね。おにーちゃんのこともその小汚い口で篭絡したの?」

「あら?何を言ってらっしゃるんですの?私、これでも常盤台中学に通ってるので一般庶民の使うような口汚い言葉は使いませんわ」

「あははははははは」

「うふふふふふふふ」

「あのー、おにーさん。喧嘩は良くないと思うんだ」

「「おにーちゃん(綾峰先輩)は黙ってて(ください)」」

「はい」

そうして、2人は激突し、病院は戦場と化した。












「っていう最悪の夢を見たんだけど、怖くて言えないです。はい」

「? どうしたの?おにーちゃん?」

「いえ、何でもないです」

「変な先輩ですわね」

「「ねー」」

そう言って笑う、白井と雲雀の2人。
先ほど、雲雀から鳩尾への鋭い一撃をくらった綾峰は気絶してしまったのだ。
そして気がつけば白井がいて、雲雀の相手をしていてくれたようだった。




「悪いな、白井。せっかく時間割いて来てくれたのに雲雀の相手させちゃって」

看護師さんが雲雀を昼寝の時間だと言って連れていった後、そう言ってわびる
綾峰に、白井は笑って応える。

「別に構いませんわ。それにこちらこそ今日はお礼を言おうとおもって来ましたのよ」

「? もしかしてこの前の事件の時のか?」

「ええ、ありがとうございました。あの後、お姉さまに綾峰先輩が救ってくれたのだと聞きましたの」

「良いって、そんなん気にしなくて。つーか逆にそう畏まられるとこっちもやりにくいっつーの」

「ふふ、そうですわね。それにしても、綾峰先輩?」

少し、笑った後、白井の雰囲気が変わる。

「? どうした?」

「何で、あの時先輩はあそこに?」

「へ?あー、いや、その何て言うか俺なりに事件を解決してやるか的な感じで行ったらあの2人の戦闘に巻き込まれて…………」

綾峰は焦って適当なことを言う。

(いや、まさか『多重能力者』で木山と戦ったのは自分です、なんて言えないし)

「なるほど、また暴走したんですのね」

「………………はい」

(あー、白井さん怒ってますねー?怒ってますよねー!?顔がひくひく言ってるしー!!もしかして始末書代わりに書いたのか!?)

白井が手を振り上げ、綾峰は来る衝撃に備えて目を瞑った。
こつん、と額を叩かれた。

「?」

「次は本気でダーツを投げますわよ。私をあまり心配かけさせないでくださいまし」

「………………ごめん」

(あれー!?白井さーん!?なんで赤くなってるんですかー!?)

「あ、あと、その………………退院した後ですが、映画につきあってくださいませんか?」

「へ?」

「いえ、その……お姉さまがお礼に一緒にどこか出かけてこいと仰るものですから…………べ、別に他意があるとかそういうことではないのですわよ!!」

「あ、まー、良いけど」

「本当ですの!?」

「あ、ああ」

そう言って、綾峰と白井は具体的な日にちを決める。

「そ、それじゃぁ。私はこれで。門限までに帰らないとさすがに拙いですので」

「あ、ああ。じゃぁな」

夕方、夕日を浴びる以外の理由で真っ赤になっている2人は挨拶がどこかぎこちなくなかった。







「………………?あれ?これって死亡フラグ?」

綾峰が夜中、1人呟いた。

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