スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

八月二十一日 肆【一方通行編】

夏の夜が過ぎる中、とある高校の学生寮の一室で土御門元春は義妹の蕎麦にあやかっていた。

「にゃー、やっぱ夏と言えば蕎麦だぜい」

「この前はそうめんだにゃー、とか言ってたけどなー」

そんな義兄の台詞に茶々を入れたメイド服に身を包む13~14程の少女、土御門舞夏は回る清掃ロボの上で皿洗いをしていた。
舞夏の言葉に元春は、はっとした表情で台所にいる舞夏を見ると言った。

「舞夏。もう一回さっきの台詞を言ってくれ」

「? 兄貴、いったい何を真剣な表情で…」

「良いから!」

尚もいつもは見られない真剣な表情で迫る義兄に押される形で舞夏はもう一度同じ台詞を言った。

「この前はそうめんだにゃー、とか言ってた「それだ! もう一回!」 ?」

舞夏はよくわからぬまま、もう一回同じ台詞を口にする。

「この前はそうめんだにゃー…」

ふと、台詞の途中で義兄が悶えている姿に気がつき、声をかけた。

「兄貴、何やってるんだー?」

「ま、ま、舞夏が『にゃー』って、くぅ、俺はもういつ死んでもかまわないにゃー」

やはりいつもの義兄であることが分かった舞夏は呆れた様子で溜め息を吐き、ふと気になった事を尋ねた。

「そう言えば最近綾峰唯鷹を見ないなー?」

「ハァハァ…舞夏…ハァハァ…」

「……………………兄貴ー、聞こえてるカー?」

「ハァハァ…舞夏…ハァは…ん? どうしたんだにゃー、舞夏? そんな凶悪なフライパン構えて…」

横に来てやっと気がついたのか、元春は舞夏が大きめのフライパンを片手に近づいて来た事に対して疑問を口にした。
ちなみにこのフライパン、世界一大きいメロンすら焼けるという触れ込みで売られていた物だが、舞夏は今までそんな用途で使った事は無かった。
舞夏は笑顔で義兄の疑問に応えた。

「いや、ちょっと兄貴の頭がいかれてきたんだと思ったからこれで直そうかと、思ったんだー」

「いや、待て舞夏。それは直すとかそう言うレベルのものじゃないって聞いてるかにゃー?」

「大丈夫だ、兄貴ー。私が働いてる常盤台中学で良い方法を聞いてきたんだなー」

「良い方法?」

尋ね返す元春の前で舞夏はフライパンを振り上げる。

「うん、『常盤台中学内伝 おばーちゃん式ナナメ四五度からの打撃による故障機械再生法』!!」

「それは機械にやるもnぐふぁ!」

元春の脳天にクリーンヒットしたフライパンがいい音を立てる。

「さて、さっさと片付けて明日の朝食作っておいてやるかなー。 ん?」

再度、台所に立った元春はふと隣の部屋から聞こえてきた物音に耳をそばだてた。

「綾峰唯鷹の部屋から聞こえるなー。帰ってきたのかー?」

しかし、すぐにどうでも良いか、と首を振ると皿洗いを再開した。
土御門元春の隣室、上条とは反対の位置にあるこの隣室は綾峰唯鷹の隣室だった。
しかし、本来の住人はここ最近帰ってくることは少なく、部屋の中は溜まった埃で充満していた。

その部屋の中で、ツインテールに髪を縛った少女が呟いた。

「やっと、見つけましたですの」

少女の手元には20枚近いレポート用紙をまとめた一束の書類があった。
表紙となっているレポート用紙の端にはデータ名が書かれていた。

『量産異能者「妹達」の運用における超能力者「一方通行」の絶対能力への進化法』






とある科学の事件体質(トラブルメーカー)第56話






橋の上で上条は倒れていた。
死に向かう御坂を止めるため、その前に立ち塞がった上条は美琴によって十億ボルトを越える電撃を幾度も与えられたのだ。
しかし電圧(ボルト)がどれだけ高くても電流(アンペア)が極端に低ければただの空鉄砲と同じだった。
だからこそ上条は生きていた。
生きて、美琴が人を殺せる人間でない事を証明していた。
そして上条はこの絶望(じっけん)を止めるたった1つの結論に達する。

「それなら、俺が戦えば良いだろ」

心底驚いた表情になっている御坂に、上条は僅かに笑う。
美琴が死なず、これ以上『妹達』が死なずに済む方法。
それは一方通行が実はめちゃくちゃ弱くてどんなにやっても絶対能力(レベル6)まで届かないと研究者達に思わせる事だった。
目的は定まり、手段は明確になった。
なら後は立ち上がって一方通行をぶん殴るだけ。

だから上条はその手を握りしめた。

幾度の電撃によって麻痺した体は思う様に動かない。
美琴の膝から地面に頭を落とし。
芋虫の様に這いつくばい。
渾身の力でやっと片膝を立てる。

美琴の声が聞こえて来る。
泣き出しそうなそんな声で上条に何かを訴えかけている。

上条は答えずに片膝を立てた状態から立ち上がるために両足に力を込めた。

美琴の震える声が今までの苦しみを吐き出す様に何かを叫ぶ。

それでも上条は答えず、ふらつきながらもゆっくりと上体を起こして行く。

美琴が迷子のような声でただ、一言。

どうして?

上条にだってわからなかった。
それでも、理由はあった。

その右手を振るうだけの理由が上条の胸の中にはあったのだ。

なら、上条が言うべき言葉はたった1つだけだった。

「御坂、お前は元々一方通行の所へ行こうとしてたんだよな―――」

己の足で立ち上がった上条の目に美琴の目が映る。
涙で赤く腫れた目だったが、上条は久々に美琴の目を見た気がした。

「―――教えろ、御坂。アイツはどこで『実験』を始めようとしてんだよ」







轟音が夜の操車場に響き渡った。
轟音がした操車場の中央部ではあちこちが凹んだコンテナが崩れて山となり、針金の様に折れ曲がったレールが地面に突き刺さっていた。
周辺の地形は一変しており、隆起しているところがあれば、逆に陥没している場所もあるなど元の地形は跡形も無くなっていた。
その中で2つの影が対峙していた。

片方は一方通行で、戦場である事をまるで感じさせない程にその体はまったく汚れていなかった。汗の一滴も流れていない。

「ハッ。もう仕舞いか?」

「ッタク、コレダカラチート野郎ハ…メンドクセー」

相対するのは『多重能力者』姿の綾峰だが、その姿は舞い続ける埃や粉塵に汚れていた。僅かにだが、体の一部からは赤い液体も滴り落ちている。
綾峰の息も荒く、肩が上下しているのが黒いカッパの上からでも見て取れた。

「ニシテモ疲レタンデ、ソロソロ帰ッテモ良イカナ?」

「ハァ?俺の実験に茶々入れたンだ、これくらいで済むとか思ってンのか? だとしたら、テメェはよっぽどのアホだな、オイ」

「イヤァ、俺ッテ結構優等生ナンデネ、ソロソロ下校時刻ナンダヨ」

「学園都市で一番の優等生が相手してやってンだ誰も文句は言うわけねェだろうが」

「デスヨネー」

余裕がある素振りを見せる綾峰だが、内実その体は既にぼろぼろだった。
どうにかコンテナの魔弾を『空間移動』で躱したは良いものの、その後に一方通行によって放り込まれたコンテナやレールの大群に避けきれなかったせいで右足や左肩を擦らせてダメージを負っていた。
回復しようにも回避に手一杯で『肉体再生(オートリバース)』を使用する隙もあったもんではなかった。

「マァ、ダトシテモイイ加減ソロソロ時間的ニヤバイシナ…」

これ以上の原作崩壊は避けたい綾峰にとってこれ以上の戦闘は何のメリットも無い。

「何か言ったか?」

「インヤ、何ニモ」

訝しげな一方通行の問いかけに首を振って誤摩化すと綾峰は後ろに飛んで僅かながら距離を取った。

「待てやコラ」

綾峰の後を追ってその場を飛び出した一方通行に対し、綾峰は両手を額の前に手のひらをかざした。
その行為に気がつくも一方通行がそれが何であるか考えるより先に綾峰の口から技の名前が叫ばれた。

「『太陽拳』!!」

瞬間、某少年漫画の技の様に辺りが昼間の様な明るさになり、一方通行の『反射』の設定からすり抜けた光が一方通行の目を眩ませた。

「糞がァ…」

一方通行の視界が元に戻る頃には、既に綾峰はいなかった。

「あの野郎…、俺が逃がすと思って」

急いで追いかけようとする一方通行だったが。

「閃光弾の様な光を感知しましたが、大丈夫ですか? とミサカはあなたに問いかけます」

「ンあ?」

気がつくと一方通行が立っている、地面に突き刺さったコンテナの下に『妹達(シスターズ)』の1人が完全装備で立っていた。
額にかけた軍用の精密ゴーグルに両手にかかえたアサルトライフル。

「ちっ、にゃろう。このタイミングを狙ってやがったのか」

八時二十五分、『実験』の開始時刻だった。






「にしてもさぁ、こいつらってホント似た様な顔ばっかよね。こう見てると何て言うか吐き気がするわね」

患者服を着せ、目の前に並べさせた10人程の『妹達』に対して、麦野は本当に気色悪そうに自らの感想を述べた。
10人程のミサカ達は、他のミサカ達と比べると傷もだいぶ治っており体調もだいぶ安定していた。
その内のミサカが口を開く。

「ミサカ達は同じ体細胞クローンですので、顔が似るのは仕様です。とミサカは補足します」

瞬間、口を開いていたミサカの頬を細い光線が走った。
赤い筋がミサカの頬に走り、ミサカは口を閉じた。

「わかってるわよ、そんなこと。次私の許可無しに口開いたら、さっきのを今度はあんたらの頭のど真ん中に打ち抜くから」

側でそれを見ていた滝壺も麦野の気迫に僅かに押され、押し黙っている。

「っつーか、あんたらの顔見てるとイライラしてくるわね。やっぱあれかしら第三位の顔してるからかしら…そうだ」

眉間に皺を寄せて言う麦野は、ふと思いついた事に一気に笑顔になった。

「こんだけいるんだから1匹2匹減った所で変わんないわよね?」

麦野の突然の言葉に科学者達が唖然とした表情を浮かべた。

「どうしたの、麦野?」

尋ねる滝壺の声は僅かに震えている。
滝壺の言葉に麦野は笑顔で答えた。

「んー、暇つぶし」

そう言って、麦野は近くにいたミサカの内の1人の胸元を掴んで引き寄せた。

「こいつでいいわ」

残忍な笑みを浮かべる麦野に掴まれたミサカの患者服の端にはゲコ太の描かれたピンバッチが付けられていた。
麦野は片手でミサカを吊り上げると空いているもう片手に光を収束させていく。

この瞬間、ミサカ九九八二号はふと、もう一度だけ素直でないあの姉(オリジナル)に会いたいたかった、と思った。

「…………ぁ」

ミサカが何かを口にする前に轟音が病院を貫いた。








(やっと逃げたと、思ったら…これかよ)

溜め息を吐いて綾峰は目の前の人物を見た。

「『多重能力者(デュアルスキル)』…!」

全身に紫電を纏いながら美琴が綾峰を睨んでいた。
一方通行からどうにか逃げ出し、『空間移動(テレポート)』を数回繰り返して完全に撒いたと綾峰が思っていた矢先、上条を追って走っていた美琴と鉢合わせたのだった。

(こんなに近づくまで気がつかねぇとか。俺の感知能力が狂い始めてるのか?)

今回の件が順調に進むかどうかを確認するだけのつもりが、こうも原作の登場人物に鉢合わせるようでは、何かそういう星の元に産まれたのではと綾峰は自身の境遇に改めて溜め息を吐いた。

(まぁ、幸いなのは御坂とは戦う必要は無いってことか)

美琴もこの『実験』を終わらせるのが目的であるはず、多少誤解されても話が通じるものだと綾峰は考えていた。

しかし、事態が既に原作から大きくずれている事を綾峰はこの後の美琴の言動によって気付かされることになる。

「やっぱ、アンタの能力でもアイツは感知できないみたいね?」

「アイツ?」

「気にする必要はないわ。アンタの相手は私。それだけよ」

瞬間、美琴の手から雷撃が綾峰に走った。

「ハッ?ッガッアアアアアア!?」

突然の攻撃に驚き、ろくに対処できずに綾峰は直撃を食らってしまう。
そのまま跪いた綾峰は信じられない物を見る様な目で美琴を見る。

「な、んで?」

「アンタがこの実験を守ろうとしてるのは知ってる。理由もあるのも分かってる。でも、私にもコレを止める理由と権利がある。それだけよ」

「…………?」

美琴の言葉が理解できぬものの、綾峰は美琴と自身の間に何か大きな認識の違いがある事を理解した。
そして、何を言ってもこの美琴が止まらないだろう事も。
電撃による麻痺で震える体をどうにか起こさせ綾峰は立ち上がった。
それを見て美琴は再度自身の周りを帯電させる。

「………行くわよ」

美琴はそれだけ言うと綾峰に向かって幾筋もの電撃を走らせる。
しかし自身に迫る電撃に目もくれず、綾峰は美琴に向かって一直線で走り抜けると電撃によるダメージを負いながらも美琴を押し倒した。

「なっ!? 離せ!」

綾峰のがむしゃらな行動に驚いた美琴は綾峰を押しのけようとするが、綾峰は美琴に覆い被さって動かない。
吹っ飛ばそうと思った美琴が電撃を放とうとした瞬間、目の前で綾峰は、

「ぐあああああああああ!!!」

苦悶の叫びをあげた。

「え?」

美琴が驚いて動きを止めていると、綾峰の体がぐらりと傾いた。
そして美琴の視線の先、つまり夜空の中に、白い輝きを放つ翼が浮いていた。

「あんた……第二位」

垣根帝督が怒りを露に綾峰を見下ろしていた。

「ったく、俺がせっかく邪魔者を潰しておいてやろうとしたってのに…」

しかし帝督ははなから相手にもしていないと言わんばかりに美琴の方も見ずに呟いた。

「え?」

美琴は帝督の視線の先、横に倒れている綾峰を見て、

「嘘、でしょ?」

綾峰の背中に突き刺さっている5本の羽を見つけた。

「なんで、え? 嘘?」

状況が理解できず戸惑う美琴に綾峰の声が聞こえた。

「お前が何を勘違いしてんのか、よくわかんねぇけどよ。少なくとも、コレは俺が招いたミスだ。気にすんな」

それだけ言うと綾峰は震える体で立ち上がろうとした。
片膝をつきながら荒い息をする綾峰は帝督を睨み牽制しながら、美琴に言う。

「とにかく、お前には見届けなきゃいけない戦いがあるだろ」

そして綾峰は美琴の頭にポン、と手を乗せて。

「ごちゃごちゃ説明すんのはメンドクセーし、さっさと行って来い」

「ちょっ、待っt」

何かを言おうとしているのを無視して美琴を『空間移動』で一方通行のいる方向へと飛ばした。

「さて、何の用かな、第二位? 見ての通り、割りと立て込んでるんだけど」

尋ねながら綾峰は立ち上がる、その身には黒カッパも仮面も消えていた。

「俺が来た理由、わかってんだろう」

綾峰を見下ろす帝督の眼光は鋭く綾峰を威殺すような威力があった。

「『妹達』か? …イテテ」

背中に刺さる白い羽を黒い物体で取りながら尋ねる綾峰に、帝督は呟いた。

「罪滅ぼしでもしたかったのか?」

「……………………………」

綾峰が過去に暴走させた能力者の数は100人。
綾峰が今回救った妹達の数も100人。

「殺した分だけ、同じ人数だけ助ければ罪が軽くなるとでも思ったのか?」

「……………………………そう、考えた時もあったさ」

だが、綾峰は首を振った。
それは違うと、そんな理由ではない、と。

「あ?」

「お前は、自分がいない世界って考えた事はあるか?」

かつて、布束砥信という少女にした質問を綾峰は再度口にする。

「興味ねえな。俺はここにいるんだからよ」

「だろうな。ま、俺はそれを”知ってる”からよ。だから、わかるんだよ。『誰にも救われない人間』がいるって事も」

「何を言って…」

「誰にも救われないってことは、俺にしかそいつらを救う事ができないってことだろ? 今回の『妹達』みたいにさ、一万人近くが救われるとしてもだ。それより前に殺されるはずだった『妹達』は俺にしか救えないんだよ」

「まさか、そんな理由で救ったのか?」

「ああ、俺にしかできないことだからな」

綾峰の答えが完全に予想外だった帝督はしばらく呆然としていると、突然頭を抱えて笑い出した。
しばらくひとしきり笑った後、帝督は笑みを浮かべながら言った。

「ははは……オーケー、わかった。テメエが罪滅ぼしとか偽善をやるつもりだったらぶちのめすつもりだったが、やめだ」

首を振り、やれやれとでも言うように肩をすくめて帝督は言葉を続ける。

「マジでムカついたから、ぶち殺すことにしたぜ」

「はぁ? ってうおぉっ!?」

瞬間、綾峰に目掛けて暴風が巻き起こる。

「自分にしか救えないから仕方なく救う? それが分かってても救う事が許されないのが俺たち闇に堕ちた人間達なんだよ!! そういうのを捨てることができない人間がどうなるか、テメエに骨の髄まで教えてやる!!」

帝督の怒りが辺りに響き渡った。







ミサカ九九八二号は瞼を閉じて最期の時を待っていたが、いつまで経っても何も起きない事に訝しみ、瞼をゆっくりと開けてみた。
未だに麦野沈利は目の前にいた。
しかし、麦野の視線はミサカ九九八二号を見ていなかった。
麦野の視線の先に目をやると、そこには壁がぶち抜かれ、粉塵が俟っていた。

「げほっ。げほっ。ここで合ってんのか?」

誰かの声が聞こえて来る。

「いや、勝手にあんたが此処だーって叫んで穴開けたんじゃん」

「何だと!?」

妙なコントの様な会話に全員が呆気に取られているうちに煙が晴れる。
そこには、

「うおっ!何だこりゃ!?同じ顔がひー、ふー、みー………たくさんいるな!あれか、そっくりさんか!」

白ランに旭日旗の描かれたシャツを来た少年が穴の開いた壁の向こう側に立っていた。

「やっぱあんた馬鹿だよな」

もう1人の声はどこからか聞こえて来るので壁の穴の近くにいるのだろう。

「……俺って馬鹿なのか?」

「…はぁ」

「おねーちゃん!」

その少年の脇に抱えられる様にしてワンピースを着た少女がいた。
あの少女をミサカは知っている。
実験の際に潜り込んでしまった少女。
一方通行の攻撃を唯一防いだ少女。
その少女がなぜあんな所にいるかはわからないが、とにかく危険な位置にいることは間違いなかった。
麦野が目撃者を消すために『原子崩し(メルトダウナー)』を少年達に向けて撃とうとしているのだから。

「逃げてください、とミサカは声を張り上げます」

ミサカ九九八二号が呼びかけるが既に遅く、『原子崩し』の白い光線が少年に向かって撃たれてしまった。
『原子崩し』とは本来『粒子』又は『波形』のどちらかの性質しか示さない電子をその2つの中間となる『曖昧なまま』に固定して操る事だ。どちらの性質も示せない電子は外部からの反応で動く事がなく、「留まる」性質を持つ様になる。
そのため、あらゆる物を突き貫く白く輝く光線となるのだ。
故にその場にいた誰もが数瞬後に、少年と少女が蒸発して消える事を想像した。
だから、誰も少年が、

「すごいパンチガード!」

とか適当にパンチして光線を変な方向に曲げるとは思わなかった。

「「「「「「「「はい!?」」」」」」」」

物理法則を無視した動きにその場にいた少年を除く全員が唖然となった。
1階部分の壁の穴から少年は飛び降りると、言った。

「不意打ちとは、根性足りてないヤツだな。いっちょ根性を入れ直してやろう!」

















操車場の一画で少年が叫んだ。

「ぐちゃぐちゃ言ってねえで離れろつってんだろ、三下!!」

学園都市最強は戸惑いながら言う。

「オマエ、ナニサマ? 誰に牙剥いてっか分かって口開いてンだろうなァ、オイ」



『Imagine Breaker 幻想殺し』上条当麻

VS

『Accelerator 一方通行』 アクセラレータ






とある病院の地下で旭日旗のシャツを着た少年は拳を鳴らした。

「女相手とは言え、根性無しを放っておく程根性は腐ってないんでな」

ブチキレ寸前の学園都市の女王は嗤う。

「ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね」



『Number Seven 能力不明』削板軍覇

VS

『Melt Downer 原子崩し』麦野沈利






夜空に舞う白い翼が6枚開く。

「悪ってヤツを教えてやる」

それに対するは黒い羽衣を被った黒い仮面。

「メンドクセー、はぁ」



『Dark Matter 未元物質』垣根帝督

VS

『Replica Original 上位能力』綾峰唯鷹








あとがきzzZ
一気に書き上げたテンションでろくに推敲せずに投稿している作者です。
つーか、やっちまったぜ、レベル5祭りw
次回どうなることやらw
それでは、また次回! ノシ
作者はこれから寝ます(a.m.4:04)
あと、質問はいつでも受け付けております。

スポンサーサイト

Comment

 
管理人にのみ表示する
 

Track Back

TB URL

HOME

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。